鼻の再手術を繰り返すことで
発生する拘縮現象は手術前に
さまざまな要素を複合的に考慮する必要があります。
① 鼻の皮膚の厚さ
(どの程度伸びることができるか)
② どの材料を使用するのか
③ 鼻の構造など
この症例の患者さんの場合
シリコンを除去した後
眉間〜鼻筋〜鼻先まで
すべて自家肋軟骨を使用して
手術を行いました。
手術の重点を置いた点は以下の通りです。
① くぼんだ眉間と鼻筋を高くすること
② 上向きになった鼻を下げること
③ 鼻唇角の調整
手術後、鼻先が下向きになり
鼻先の軟骨(鼻翼軟骨)の角度が変化し
小鼻の角度もそれに合わせて下向きに整いました。
最後に鼻唇角まで矯正することで
人中が短くなり自然に鼻とつながることで
まるで再手術をしていないかのような鼻へと変化しました。